「民宿ずだらっと」のお二人に取材!弘前の秘湯・羽黒温泉と農業体験を楽しめる宿

「岩木山の麓にある1日1組限定・1棟貸しの民宿ずだらっとについて知りたい方」

「温泉マニアのみ知る“羽黒温泉”について知りたい方」にぜひ読んで欲しい!

 

こんにちは!

Aomori & YouのMiyuです。

Aomori &Youというメディアで青森の魅力を発信しながら、青森旅行をお助けする「青森旅コンシェルジュを運営しています。

青森にホテルを作る事を目標に、夏に青森にUターンし日々奮闘しています。

 

 

今回は、岩木山の麓の羽黒温泉で、1日1組限定・1棟貸の民宿ずだらっとの三上瑠菜(るな)さんと勇人(ゆうと)さんを取材させていただきました!

瑠菜さんと勇人さんの民宿ずだらっとのオープンまでの道のりやずだらっとの魅力について伺わせていただきました!

 

 

 

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弘前市岩木山の麓・羽黒温泉郷にある【民宿 ずだらっと】とは?

 

「民宿 ずだらっと」があるのは、岩木山の麓・岩木山神社や嶽温泉郷を超えて、岩木スカイライン入り口の手前にある羽黒温泉郷。

 

羽黒温泉は、温泉マニアの中で知る人ぞ知る温泉で、

廃業した民宿ぶなこや民宿じょっぱりがありましたが、

今残っているのは「ペンションワンダーランド」と「民宿 ずだらっと」のみ!

 

宿名の「ずだらっと」は、津軽弁で「のんびり~」や、「ゆっくりして~」という意味。

名前の通り、1日1組限定で1棟貸しなので、プライベートな空間をのんびり楽しむことができます。

そして、犬や猫だけでなく、インコなどペットも一緒に宿泊することができる珍しい宿です。

 

 

 

 

20代で民宿ずだらっとをオープンした三上瑠菜さん・勇人さん

 

三上瑠菜(みかみ るな)さん

弘前出身。弘前実業高校、農業経営科を卒業。

ずっと、柔道をやっていたという瑠菜さんは、高校卒業後も柔道を続けるために、自衛隊へ。

自衛隊の勤務半分、柔道半分というような生活だったそうです。

その後、弘前へUターンし、ブライダル業界へ転職。

2018年7月に「民宿ずだらっと」をオープン。

 

 

三上勇人(みかみ ゆうと)さん

西目屋村生まれ。

高校は、瑠奈さんと同じ弘前実業高校で野球部。

北海道の大学を卒業後、自衛隊へ入隊。

仕事をしながら、休みの日は宿や畑を手伝っていたが、

2021年3月末に自衛隊を退職し、本格的に農業を始める。

 

 

瑠奈さん曰く、勇人さんは、瑠奈さんの“おおざっぱでやればどうにかなるでしょ精神”の反対で、細かく計算もできて、計画性があるタイプ。

人との距離の取り方が上手で、お客さんの送迎の間の短時間で仲良ってしまうんだとか。

 

瑠奈さんは、明るくて、笑顔がとても素敵で、行動力がすごい!

そんな素敵な夫婦が迎えてくれるのが民宿ずだらっとです。

 

 

 

 

「自分で作った物を提供したい!」民宿ずだらっとの始まり

【リビング】窓から見える景色に癒されます。

 

 

20代で民宿ずだらっとと農業を始めた二人。

まだ会社員として働いている人が多い年代に、どうして宿を始めようと思ったのか伺ってみました。

 

ー民宿ずだらっとを始めよう!と思ったきっかけはなんですか?

 

自衛隊を退職後、弘前へUターンし、ブライダル業界で働いていた瑠菜さん。

宿を作りたい!と思ったきっかけは、

 

「ブライダルは、チームで協力して何かを作り上げるけど、

自分で物を作って、提供したい!と思った。

自分でできることってないのかなあと思ったときに、野菜を作りたいと思った。

そして、宿もあったら、自分の作った野菜も料理で提供できたら楽しいだろうなと思ったのが始まり。」

 

漠然とブライダル業界で働きながら「野菜作りと宿をやりたい」と思ってたといいます。

 

【リビング】 家のようにくつろげる空間は、お客さんにアドバイスをもらいながら配置を考えたそうです!

 

 

しかし、家族が農家ではない瑠菜さんにとって、農業を始めることは簡単ではありませんでした。

 

「知り合いに助けてもらいながら、農業委員会に行って、面談して、認定もらって、畑を買った。」

 

宿の場所も、1年かけて目屋、弥生や百沢などいろんな場所を探し、

温泉付きの建物の条件で出会ったのがこの羽黒温泉郷だったと言います。

 

 

その当時、勇人さんはまだ自衛隊で働いていて、物件を一緒に探しながらも本当に宿をやるのかは半信半疑だったそうです。

ですが、勇人さんが出張でいない間に、本当に瑠菜さんが建物を買っていて、

行動力が素晴らしい瑠菜さんは、「買ったよ!」と事後報告だったそうです!

 

 

 

 

最初は、月1組だけ、、、お客様のアドバイスを元にリピーターが多い宿に!

【リビング】いつでも食べれるお菓子やお茶のセットのあります。 こぎん刺しのコースターなど細かい所まで素敵!

 

 

民宿ずだらっとがオープンしたのは、2018年7月。

最初の年は、月に1組くらいだけで、知り合いしか来なかったと振り返ります。

 

「2年目にやっと、県外のお客さんも少しずつ増えてきた。

どうやってここを見つけました?と聞くと、Google Mapで岩木山周辺を見てたらいきなり、“ずだらっと“ってたまたま出てきて、

口コミ少ないのに全員評価が5だから、なんでなんだろうと思って来てみた!と言われることが多かった。

最初は、自分たちがいいサービスをしているのか分からなかったけど、

帰るときにお客さんが次の予約を入れてくれて、これでいいんだと思った。」

 

 

ずだらっとが年々と人気が出てきているのは、

名前が珍しいからや広告を沢山出しているからという理由ではなく、

瑠菜さんと勇人さんの努力とお客様に対してのおもてなしの気持ちがあるからなんだなと取材を通して伝わってきます!

 

 

「自分たちも分からないまま始めたから、

お客さんに何かあったらいいものありませんか?と聞き、必要なものはすぐにその日用意した!

お客さんの声が一番大事だなと思って、聞いた事を全部実践した。」

 

 

お客さんからのアドバイスで、家具の配置やアメニティーもすぐに変更をしていったと言います。

リピーターになってくれるお客さんが多いのはこのようなお客さま第一という考えが二人にあるからなんですね!

 

【リビング】床板を何枚も重ねて作ってもらったというテーブル

 

元ホテルで働いてた私がすごい!と思った点は、

ほとんどの宿やホテルは、自社ウェブサイトだけでは予約が埋まらないので、

じゃらんやBooking.comなどOTAと呼ばれるオンライン旅行代理店を広告として使うのですが、

ずだらっとの予約は自社ウェブサイトのみ!

 

それができるのは、リピーターが多いから!

普通の宿は、新規のお客様獲得のためにOTAを使うのに対して、ずだらっとではほとんどがリピーターのお客さんなのでOTAに掲載していません。

「ずだらっとファン」がいるってすごいですよね!

 

 

 

最初は、「ここで宿をやっても誰が泊まりに行くの?」と理解してもらえず悔しい思いをしたが、

自分たちを信じて続けていたら、今は応援したい!と言ってくれる人が増えてきたと言います。

 

 

「小さくて1組限定な分、こまめな注文やコミュニケーションを取りながらおもてなしができる。

小鍋を食べたかったら一人ずつ出したり、最後におじやを出したりできる。」

 

このような1組ごとに合わせたおもてなしがずだらっとにまた来たくなる理由ですね!

 

 

【リビング】本やゲームもあります!

 

 

 

 

 

 

「頭おかしい」と言われるくらい1番の農家になる!

 

今では仕事も辞めて、農業を頑張っている勇人さんですが、

「休みになると朝4時5時に畑へ連れて行ってたから、

“頭おかしくなりそう“ ”畑の仕事は無理、楽しくない!”って言ってた。」

と瑠菜さんは振り返ります。

 

「今植えた野菜が芽でて、それを収穫して、お金になって、人の口の中に入って“美味しいね“って言ってもらえるってすごい楽しいから、今に見ててと諭してた。」

 

と瑠菜さんが勇人さんに農業の楽しさを伝えていたら、

本当に収穫して売れた瞬間、それが嬉しくて農業にハマったという勇人さん。

それから、農業に専念するために仕事も辞めたと言います。

 

 

 
 
 
 
 
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ー何を栽培しているのですか?

 

今は、ピーマンと万能ねぎをメインに、後は食べるための野菜を作っている。

ピーマンは3000本作っている。

無謀な量を作っているから、頭おかしいと思われている、、、(笑)

 

3000本という数は、弘前で1番ピーマンを作っている人と同じ量なんだそうです。

 

民宿の運営以外は、朝から晩まで畑作業をしているというお二人。

「朝から畑に行って、民宿行って掃除して、また畑に戻って、また民宿行って料理の準備をしている。

いきなり、畑の面積を5倍にしたから夏は、夜の2時3時まで作業してた。」

 

 

ーなんでピーマンを選んだのですか?

 

「ピーマンは、初心者だし、育てやすい。あとは、農協で買い取ってくれる。

最初始めた時は、白菜とニンジンを植えた。

だけど、白菜は虫に食べられてしまったり大変だった。

 

雨が降らなかったから、野菜が大きくならなくて広い畑をじょうろで水をあげてた。

あいみょんを聞きながら、夜の8時9時まで水をあげていた。(笑)

 

 

最初は1人で相談に行っていたので、“野菜農家で生活していけるの?”

と言われていたという瑠菜さん。

 

「立場が弱いし、家も農家じゃないから、無理じゃない?って言われてた。」

それでも、「見返してやりたい。」という思いで意地でやってたと言います。

 

 
 
 
 
 
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「やってやる」という気持ちで今では、軽トラックで20箱持っていけば、すごいって言われる中、お二人は50箱出荷しているそうです!

 

こったやづいない。って思われるぐらいでちょうどいいと思う。

”頭おかしい”って思われたい。

りんごってみんな長年やっている。先祖代々やっているりんご農家や米農家には、1代では勝てない。

どうせやるなら1番になりたい。

だから、りんごじゃなくて、ピーマンにした。」

という勇人さん。

 

「やって2年目だけど、弘前で1番多い人と同じ数にした。

自己満だけど、1番になれるのが嬉しい。」

と言います。

 

 

 

ずだらっとでのおすすめの過ごし方

【寝室】ドアの取っ手には、津軽塗を使用。

 

ずだらっとは、1日1組限定で自分のお家のようにゆっくりすることができる場所です。

しかも、犬や猫以外のペットも一緒に宿泊できるので、家族全員で泊まる事ができます!

なんと、以前にインコも泊まったことがあるそうです!

 

1棟貸だと高い!というイメージも多いですが、

ずだらっとの場合、1棟何万円っていう値段設定ではなく、1人あたりの値段設定なので、一人でも気軽に泊まることができます。

 

【寝室】マッサージチェアもあるなんて最高です。

 

ずだらっとでは、チェックインの際に夕食の時間を伺って、お客さまに合わせた時間でお料理を提供してくれるので、

チェックインしたらあとは、ゆっくり~のんびり~過ごすだけ!

 

 

①温泉マニアに愛される秘湯・羽黒温泉を満喫する

 

ずだらっとの温泉は、温泉マニアの間で愛された温泉地羽黒温泉」

温泉は、源泉掛け流しで、

切り傷・リウマチ・肩こり・運動疾患・虚弱児童・五十肩・女性疾患・慢性湿疹・末梢循環障害・冷え性・皮膚乾燥症に効く炭酸水素塩泉。

200mくらい上が源泉で、約60度の源泉をちょとずつ流して温度を下げているそうです。

 

 

「入った瞬間は、じりじりと熱く感じるけど、入ってるといきなり熱さに慣れてくる。

お客さんも”変わっているお湯だね”って言われる。」

と言います。

 

温泉マニアの方は、何度も入ったり出たりしながら、自分だけの温泉を楽しむそうです!

 

 

 

②瑠奈さんのお母さんの手料理をゆっくり楽しむ

一棟貸と言えば、キッチンで自炊の所が多いですが、

ずだらっとでは二人が栽培した野菜を使った料理を楽しむことができます!

 

料理は、居酒屋などで働いていた瑠菜さんのお母さんがメインで作ってくれて、

お客さんの要望に合わせた料理を自宅のような感覚でゆっくり食べることができます。

 

 
 
 
 
 
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「付きっきりではなく、チェックインのときに何時にお料理にします?と伺って、

料理を好きな時間に提供して、食べ終わったら電話貰って片付けに来るスタイル。

付きっきりでやっていたこともあるが、

そこで待たれると、早く食べなきゃって思うお客さんもいる。

食べながら、飲みながら、ゆっくり5時間とか楽しむ人もいる。

常連さんになってくれると、食事の仕方を見て、提供の仕方や片付けのタイミングを変えている。」

 

 

1棟貸しだとチェックインをして終わりというところも多い。

反対にプライベートな空間を楽しみたいのにスタッフがいると気が張ってしまう方もいる中、

お客さんと近すぎず、ちょうどいい距離でサービスを提供しているので、

本当の意味で家のようにゆっくり過ごせるのだと思います。

 

 

ずだらっとでは、朝食も同じようにお客さんの好きな時間に提供してくれます。

 

 
 
 
 
 
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③目屋にある二人の畑で農業体験をする

宿業以外は、朝から晩まで畑作業をしているという瑠菜さんと勇人さんの畑で、

農業体験をすることができます!

自分たちで収穫した野菜を使った料理を食べることができる貴重な経験。

子供と一緒に来た方にとっては、忘れられない思い出になるはず!

 

 
 
 
 
 
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ずだらっとの二人のこれからの挑戦

瑠菜さんも好きなずだらっとから見える岩木山の頂きのひとつ「巌鬼山」

 

20代で宿業、そして農業へと挑戦してきた二人にこれからの夢や挑戦について伺いました。

 

ーこれからの挑戦したいことは何ですか?

 

「雇用したい。

会社にして、仕事を生み出したい。

今は、収穫の時期だけ手伝ってもらっているけど、1年間を通して雇用を生み出したい。」

という瑠菜さん。

 

【寝室】コンセントカバーも津軽塗。細かいこだわりが素敵です。

 

 

「今はピーマン3000本で、同率首位っていう感じだから、

4000、5000本やりたい。

ボクシングで2階級制覇があるように、ピーマンで1位になって、次の野菜でも1番を取りたい。」

という勇人さん。

 

 

「常に新しい事に挑戦したい!」という二人!

これからも、二人の活躍がとても楽しみです!!

 

 

 

 

「民宿ずだらっと」の基本情報

【周辺観光】近くの岩木山神社

 

料金

素泊まり お一人様 ¥5,000​(税込)

夜のお食事 お一人様 ¥3,000(税込)

朝のお食事 お一人様 ¥1,000(税込)

(クレジット決済不可、現金のみ)

※ 10月~3月冬季料お一人様+¥1,000

ペットと一緒に宿泊  1匹¥1,000

 

農業体験(4月~11月)は、¥1,000 1人1回

アメニティー 浴衣・タオル・シャンプー・トリートメント・歯ブラシ・ドライヤー
空室情報・予約 https://inakakurasi430.wixsite.com/zudaratto/blank-1
公式HP https://inakakurasi430.wixsite.com/zudaratto
Instagram  @zudaratto
場所

〒036-1345 青森県弘前市常盤野黒森12−8

 

 

 

 

農業体験もできる「民宿 ずだらっと」まとめ

【周辺観光】夏は、岩木山の麓の嶽きみ畑

 

いかがでしたでしょうか?

今回は、岩木山の麓にある1日1組限定の宿「ずだらっと」の三上瑠菜さんと勇人さんを取材させていただきました!

お二人がクラウドファンディングに挑戦していた頃から、

青森で素敵な宿をやっているという事で知っていたのですが、初めて会ってみてなぜ評価が高いのか納得しました。

お客様がゆっくりと過ごせるように工夫された空間だけでなく、

お二人のお客さんがお家のようにリラックスできるようおもてなしがあるからなんだなあと思います!

 

岩木山には、世界一の桜の並木道、嶽きみ、岩木山神社、お山参詣、温泉、ウィンタースポーツなど、季節ごとに楽しむことができるコンテンツがいっぱいです!

ぜひ、ずだらっとを拠点に青森、そして岩木山を楽しんでみて下さい!

 

岩木山周辺のグルメを知りたい方は、こちら!【記事】岩木山観光におすすめなグルメを紹介!

 

【周辺観光】春は、桜並木

 

 

 

 

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