弘前のワインショップ「YOIZUKI garage」の永田あきおさんを取材

「弘前のワインショップ【YOIZUKI garage】について知りたい方」

「ナチュールワイン好きの方」にぜひ読んで欲しい!

 

こんにちは!

Aomori & YouのMiyuです。

スイスのホテルスクールを卒業し、京都(Four Seasons Kyoto)・広島(Azumi Setoda)のラグジュアリーホテルで修業し、

2024年に青森にホテルを作る事を目標に、2022年9月に青森にUターンしました。

 

Aomori &Youでは、将来の私たちのホテルに泊まっていただくゲストへ紹介したい青森の人のインタビュー、そしてゲストへおすすめしたい青森の魅力を発信しています。

Aomori & Youを通して、いつか青森に行ってみたい!改めて、地元・青森の魅力を知れた!と思ってもらえたらと思っています。

 

 

今回は、2022年2月に弘前市にオープンしたワインショップ「YOIZUKI garage」の永田あきおさんにインタビューさせていただきました!

 

 

 

広告

弘前のワインショップ「YOIZUKI garage」とは?

2022年2月21日に弘前市禅林街の近くにオープンしたワインショップ「YOIZUKI garage」

「ワインと音楽でつながる大人のサードプレイス」をコンセプトに、ソムリエであり元バンドマンの永田あきおさんが、世の中に星の数あるワインの中からぴったりのワインをセレクトしてくれます。

 

ワインショップの他にも、ワインを学べる場としてわだえみのわいん塾を主催するわだえみさんを講師とした「ひろさきわいん塾」を主催する他、ワインセミナーやイベントなど開催しています。

 

私が運営している青森の若者コミュニティーUNUN(うぬうぬ)のイベントでも、YOIZUKIさんにワインをセレクトしていただき、若者向けにワインの紹介していただきました。

 

その様子は、こちら↓

青森の若者コミュニティ UNUN(うぬうぬ)とは?

 

 

 

 

元バンドマンの「YOIZUKI」店主 永田あきおさん

 

永田あきお(ながたあきお)さん。

弘前市出身。弘前第四中学校→弘前高校。高校卒業後、東京の大学へ進学。

大学卒業後、バンドの活動の傍らワインショップで働き、バンド解散後にワインショップのマネージャーやバイヤーを経験。

2019年にNext Commons Lab弘前のワインプロジェクトメンバー(地域おこし協力隊)として、地元・弘前にUターン。

  • ソムリエ協会認定 ソムリエ/ SAKE DIPLOMA
  • 日本シードルマスター協会認定シードルアンバサダー

 

 

 

 

ワインショップ「YOIZUKI」をオープンするまでの道のり

2022年2月にオープンしたワインショップ「YOIZUKI garage」をオープンするまでの道のりについて、永田さんに伺いました。

 

 

高校を卒業し、東京の大学で経済・経営学を専攻していたという永田さん。

大学卒業後は、バブル崩壊で就職難だった時期で、就職という道ではなく、おじいちゃんが税理士だったこともあり、税理士の専門学校へ入学したそうです。

 

しかし、税理士の道ではなく、子供の頃から好きだった音楽の道へ。

「大学のサークルで音楽をやってて、好きな音楽で一生懸命やってみようかな。と、バンドを組んで本格的にバンド活動を始めた。」

 

ーバンドの道へ進むって結構勇気いるんじゃないですか?親にも反対されるし、、、

「そうだよね。それまで、税理士の勉強してたし。だけど、よく言う話じゃないけど一度しかない人生、好きな事やってみよう!とバンドを始めた。その当時は、バイトを掛け持ちしながら、スタジオに入ってライブをするというのが主流で、バンドを初めた同じくらいのタイミングで、ワインのバイトを始めた。そこで初めて、ワインの産地とブドウ品種での味や値段の違いを知って、ワインって面白いなあと思うようになった。」

 

ワインショップでのアルバイトが、永田さんがワインの道へと進むきっかけになったそうです。

 

ガレージの一角にあるワインショップ。

 

 

バンド解散後、本格的にワインの道へ

ワインの道へ本格的に進んでいったのが、バンド解散後だったと言います。

「バンドで活動するのがこれ以上で無理だと、音楽活動に区切りを付けて、、、次に何をしようかと考えた時に次のステップとして、当時働いていたワインショップで正社員として働く事にした。」

ワインショップでは、ソムリエの資格を取得、新規の店舗出店、バイヤー、そして店長職を経験。

 

約15年間務めた永田さんが東京での仕事を辞め、青森へUターンするきっかけになったのが、社内の異動。働いていた会社が駅中のお店を運営していた会社だった為、異動をきっかけにどんどんワインと離れていく形に、、、

 

異動で山梨の物産品を扱っている仕事場で働く事になった永田さん。

「ワインから離れていき、青森・弘前出身の自分が山梨の物産品を販売していることに疑問を持った。だったら、自分は地元の弘前のモノに関わっていたい。」と思ったと言います。

 

 

 

青森へUターンの決め手は、1つの記事から

 

 ―いつからUターンしようと思ってたのですか?

「いずれは弘前に戻りたいなあと、漠然と20代の頃から思ってた。具体的に帰ってこようと思ったのは、父親が亡くなったタイミング。」

 

弘前へ戻る決め手になったのが、Next Commons Lab 弘前でのワインプロジェクトのメンバー募集の記事だったそうです。

 

「漠然と弘前に戻ってワインの事をやろうと思った次の日に 、わいん塾のわだ先生から“弘前もいろいろワインの事業が始まりますね!”と連絡が来て、それが自分もチェックしていたNCLのワインプロジェクトのメンバー募集の記事だった。」

その記事を見て、応募してみよう!と調べたところ、偶然にも東京での説明会が弘前に帰省する前日だったそうです。

 

 

「こうゆうやり方でワインに関わる方法があるんだなと思った。だけど、八戸とか違う場所だったら、やらなかった。弘前だからやりたいと思った。だから、応募したら受かるだろうな。と根拠はないが確信はあった。」

 

 

2019年1月にNext Commons Lab 弘前ワインプロジェクトメンバー(地域おこし協力隊)として、青森にUターン。

 

「自身の手でワインを造る」「ワインを知る・学ぶ場所を造る」「ワインを楽しめる場所を造る」をテーマに、着任してからは情熱大陸にも出演した弘前のレジェンドシェフでありワインの醸造家でもあるDA SASINOの笹森シェフの元、ブドウの栽培や醸造を学んだり、ワインのイベントや「ひろさきわいん塾」の運営をメインに活動。

 

「今までワインを売ってきたけど、ブドウの栽培や醸造を深く知る機会が無かったから、楽しかった。“ひろさきわいん塾”は、青森出身のわだえみ先生が青森でも何かやりたいと思っていて、一緒にやりましょう!ということで始まった。」

 

 

 

「弘前でワインを伝える人」

取材の様子

 

―ここ最近、弘前でもワインが熱くなってきたような気がしますがどうですか?

 

「自分が着任した後に、サントリー・農協・弘前市で、醸造用のブドウを増やしましょうというプロジェクトがあったし、、、2年目に、コロナが始まったころに、大人の社会科見学としてNCLのメンバーと一緒に笹森さんのワイナリー“FATTORIA DA SASINO“のオンライン見学会行ったところ、全国からの注文も増えた。」

 

以前の青森のワインと言えば、スチューベンのワインなどお土産用のワインしか無かったイメージですが、今では白神ワイナリーのGARUTSU など、DA SASINOの他にもワインの作り手が増え、弘前ワインが盛り上がりが見られます。

 

しかし、弘前でワインと関わっていくうちに、「弘前のワインを伝える人がまだまだいない。」という点に永田さんは気づいたそうです。

 

 

 

「弘前でワインを作っていることは、全国的にも知られていない。知られているのは、山梨や長野。そこまでメジャーじゃないのは、伝える人がまだまだいないんじゃないかなと気づいた。畑からワインを作るよりも、弘前の人や県外の人に弘前のワインを紹介することをしたいと思った。それがYOIZUKIのはじまり。」

 

青森へUターンし、ブドウの栽培や醸造など経験し、永田さんが自分とワインの関わり方として選択したのが、弘前でワインを伝える場「YOIZUKI garage」

 

 

 

 

在庫を沢山抱える従来のスタイルのワインショップではなく、、、

 

従来のワインショップや酒屋さんのイメージだと、棚にぎっしりと在庫が並べられていますが、YOIZUKI garageでは、厳選されたワインだけが置かれています。

永田さんに、YOIZUKIの販売スタイルやセレクトしているワインについて伺いました。

 

 

ーYOIZUKIの販売スタイルについて教えてください。

「西洋占星術で“風の時代の到来“と言われていて、、、今までのワインショップは店頭にいっぱいワインが並んでいて、そこから選んでもらう、在庫をいっぱい持つ「風」じゃなくて、「土」の世界だった。そうじゃないスタイルで、ワインを売れる方法を考えて、最初は通販を中心に試飲会をして、買ってもらって。という在庫を持たないスタイルで始めた。

YOIZUKI garageを作ったのは、人と話す場所として作った。最初は、8種類のワインで始めたが、やっていくうちに、住宅街ということもあって、ここに来るだけで勇気が必要だし、その場で買って行きたいと言う人の声が多く、そんなに沢山ではないが自分がテイスティングしておススメできる物だけを置く今のスタイルになった。」

 

 

2021年から「土の時代」から「風の時代」が始まったと言われていて、「持つ時代から“持たない”自由を楽しむ時代に」なったと言われています。それをお店として表現しているのが「YOIZUKI」。

 

「会社員時代は、ワインを買う量もすごかった。大量に発注して、この値段でこの品質だったら妥当だろう。これだったら売れるだろう。という考えで選んでいた。今はこのワインだったら、この人に合うかも、あの人にいいかも。という思考になった。」

 

 

 

ー「YOIZUKI」という店名について教えてください。

「NCLメンバーとして個人事業主の開業届を出す時に屋号として“YOIZUKI“という屋号を付けた。月の存在が好きで、好きなお店にも“月”という文字が入っていて、“月”を店名に使いたかった。それで月にまつわる言葉を調べて、8月の上旬の宵の間だけに出ている“宵月”“酔う月“という言葉を屋号にした。」

 

「YOIZUKI」のロゴには、「YOIZUKI」のアルファベット文字が隠れています。

 

 

 

ナチュールワイン(自然派ワイン)を中心にセレクトしている印象がある「YOIZUKI」

永田さんがどんなワインをセレクトしているのか伺ってみました。

 

ーどんなワインをセレクトしてますか?

「日常で飲める2000円の価格帯という手に取りやすいワインから5000円くらいまでの自分がいいと思ったものを置いている。

ナチュールワインの専門店とはうたっていないが、実際に自分がブドウの栽培に関わって、農薬を使わない大変さを知ったから、生産者さんの顔や思いが見えやすし、共感する。なので、ナチュールの物が多い。

 

ラベルもインパクトがあるものをなるべくセレクトしているという永田さん。

「ここの場合は、飲まないで買ってもらわないといけない。飲んだら美味しいけど、ラベルが地味だと飲んでもらえない。見た目も気に入って欲しい。」

ラベルがワインを飲む動機になってくれればうれしいと言います。

 

 

入り口のYOIZUKIの看板には、永田さんが集めたレコードが営業日に飾られ、店内のBGMはレコードから流れます。あえて一般的なソムリエのようなスーツを着ないで、カジュアルなスタイルで店頭に立つのは、「カジュアルなスタイルでワインを楽しんで欲しい。」という思いを込めて。

 

 

YOIZUKI 永田さんのこれからの挑戦

最後に、永田さんにこれからやっていきたい事や挑戦について伺いました。

 

ー永田さんがこれからやっていきたい事などありますか?

「弘前のワイン従事者が増えてきたから、弘前のワインのコミュニティを作りたいし、発信もしていきたい。ワインだけじゃなくて、ワインとチーズ、ワインとこぎん刺し、ワインとねぷたなどワイン+αで、ワインと人やカルチャーを繋げていきたい。

あとは、今までオンラインで開催していた「ひろさきわいん塾」を当初からやりたかった、わだえみ先生に弘前に来てもらって、講座やって、その後の交流会をやっていきたい。」

 

 

 

弘前ワインショップ「YOIZUKI garage」 基本情報

営業時間 13:00~19:00
定休日 不定休 ※iInstagramをチェック!
公式HP https://www.yoizuki-wine.com/
Instagram

@yoizuki_wine

場所

 〒036-8273 青森県弘前市西茂森2丁目21−3

 

 

 

 

 

弘前ワインショップ「YOIZUKI garage」の永田あきおさん まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

今回は、弘前に2022年2月にオープンしたワインショップ「YOIZUKI garage」の永田あきおさんをご紹介しました!

私自身、京都のホテルで働いていた時に、ワインについて勉強していて、ブドウ畑に行ってみたい。醸造所を訪ねてみたい。と思っていたのが、まさか自分の地元・弘前でワインを作っている人がいるとも思っていませんでした。

「弘前ワイン」の知名度は、永田さんが言っていたようにまだまだ全国から見ると低いのが現状です。県外の人に知ってもらうには、やはり永田さんのような「伝える人」が必要不可欠だと思います。

だからこそ、伝える場所としての「YOIZUKI garage」が弘前ワインを知る入り口になるのではないかなと思います!

 

私が青森にUターンしたての頃に、「弘前にはナチュラルワインが楽しめる場所が少ない!」とぼやいた記事を見て、ワインのイベントを開いてくれたのも永田さんでした!私も自分のホテルができた時には、永田さんにワインをセレクトしてもらおうと思います!

ワインについて相談がある方は、まず一度「YOIZUKI garage」に足を運んでみて下さい。

 

 

 

弘前のカジュアルイタリアンレストラン「il filo」の林シェフを取材した記事は、こちら 弘前でジビエとワインを楽しめるイタリアンil filo (イル フィーロ) 林隆寛シェフを取材

 

広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です