弘前でジビエとワインを楽しめるイタリアンil filo (イル フィーロ) 林隆寛シェフを取材

「弘前市に2022年3月に新しくオープンしたイタリアン “il filo (イル フィーロ)”について知りたい方」

「美味しい食事とワインをカジュアルに楽しみたい方」にぜひ読んで欲しい!

 

 

こんにちは!

Aomori & YouのMiyuです。

Aomori &Youというメディアで青森の魅力を発信しながら、青森旅行をお助けする「青森旅コンシェルジュを運営しています。

青森にホテルを作る事を目標に、夏に青森にUターンし日々奮闘しています。

 

今回は、弘前に2022年3月にオープンしたイタリアン「il filo」のオーナーシェフの林隆寛さんに取材させていただきました!

 

 

弘前に新しくオープンしたイタリアン「il filo(イル フィーロ)」とは?

スタッフが作ってくれたという「il filo」をイメージしたデコレーション (Model: Coco Kamata)

 

弘前市のTubelaneという人気カフェだった場所に2022年3月にオープンしたカジュアルイタリアンレストラン「il filo」

店名の il filo (イル フィーロ)は、イタリア語で「糸」という意味で「糸の様に長く続くお店」「人との繋がりを大切にする」「狩猟でも獲物との出会いは一期一会なので獲物一つ一つ大切にする」という意味が込められているそうです。

 

オーナーシェフの林隆寛さんは、ソムリエの資格そして、狩猟免許を持つ弘前出身のシェフ。

 

私が林さんと出会ったのは、まだホテルで働いていた頃、

林さんが働いていた情熱大陸にも出演した弘前のレジェンドシェフである笹森通彰シェフのイタリアンレストラン「Osteria Enoteca Da Sasino」に食事に行かせてもらった時です。

今でも、あの時食べた食事とワインが忘れられないくらい素敵な時間でした。

 

DA SASINOに関しての記事は、こちら【記事】弘前の自給自足イタリアンレストラン、情熱大陸出演した笹森シェフ

 

DA SASINOに食事した時に撮らせていただいた写真

 

その後、私が弘前へUターンし、笹森さんのワイン作りを何度かお手伝いさせていただいた時も少しだけ一緒に働かせていただきました。

独立して、土手町にお店を出すと聞き、しかも場所は私が好きだった空間のTubelane。

そして、カジュアルにワインを飲むことができ、サスィーノで私が感動した料理を作っていた林さんがお店を出すという事でとても楽しみでした!

 

 

 

il filo 林隆寛シェフのプロフィール

 

林隆寛(はやし たかひろ)

1991年生まれ。弘前出身。

弘前実業高校の農業経営科卒業後、弘前の料理の専門学校へ進学。

卒業後は、東京のレストランを数店舗、そして弘前ではDA SASINOで約7年修行し、ワイン作り、チーズの製造やシャルキュトリー作りを学ぶ。

30歳で独立し、「il filo」を2022年3月にオープン。

2018年に狩猟免許の取得と2021年にソムリエの資格に合格。

CHEF-1グランプリの青森代表として明日北海道、東北予選に出場。

 

 

 

 

遊びの延長からイタリアンの道へ

お洒落な空間のil filo

 

ー林シェフが料理を始めたきっかけは?

「料理を始めたのは、中学校の頃。昔から、よく友達に料理を作っていた。フレンチトースト、チャーハンとかをよく友達にふるまっていた。」

今でも学生の頃からの友達には「昔作ったあれ美味しかった」とよく言われるそうです。

 

友達にふるまっていたという遊びの延長線上で、料理の道へ進んだという林シェフ。

 

 

 

ーどうしてイタリアンへの道へ進んだのか?

 

専門学校時代に金の卵でバイトしていて、パスタを出してたこと。」がイタリアンが面白い!と思ったきっかけだといいます。

金の卵でオムライスを出していたという事で、原点回帰としてランチにオムライスを提供しているんだそうです。

 

 

 

ランチのセットメニューで、「林シェフのハヤシオムライス」か「本日のパスタ」を選ぶことができます!

オムライスは、ホロホロのお肉とふわふわの卵が最高でした、、、。

 

ランチ限定の「林シェフのハヤシオムライス」

 

 

 

 

 

「弘前にお店を持つ」という目標を叶え、il filoを3月にオープン

 

ーいつから独立を考えていたのですか?

「東京で働いていた時から、いつか地元・弘前でお店を持ちたいとずっと思っていた」

と料理人として働き始めてからの目標だったそうです。

 

独立を本格的に考え始めたのは、サスィーノで7年勤務し、次のステップを探していた頃。

 

「正直、ここらへんでサスィーノ以外に働きたいと思っていた場所が無くて、、、

独立を考え始めたきっかけは、新しくオープンするオーベルジュでシェフを探しているから、そこでシェフをやらないかと話があった。」

しかし、コロナや工事関係で延期が続き、そこで働く事は辞め、違う道を模索。

 

お昼は、窓から光が差しこむ素敵空間

 

その後、狩猟免許を持っていたことから、ジビエの処理場を作りたいと思いがあり、ひろさきビジネス支援センターに相談したところ、

「ジビエの処理場の前に、先にお店を作って安定させた方がいい」とアドバイスを貰い、物件を探すことに。

 

思ったよりも早く素敵な物件が見つかり、元のTubelaneの内装のまま、営業できることになり、10月から急遽オープン準備へ取り掛かったそうです。

弘前でコロナまん延防止策が出され、大変だったと振り返りますが、

3月11日についに林シェフの目標だった「弘前に自分のお店を持つ」という夢を叶えました。

 

ウィリアム・モリスの「いちご泥棒」の壁紙がかわいい

 

 

 

林シェフが「il filo」に込めた思い。

 

ーお店に込めた思いはなんですか?

 

「ジビエを身近に感じてほしい。そして、ワインをカジュアルに。」

弘前には、パスタやピザの専門店、ビストロやサスィーノのような本格イタリアンは、あったが気軽に立ち寄れるような「il filo」のようなカジュアルイタリアンは今まで無かった。

il filoでは、イタリアンがベースの料理で、猟期の時は、カモなどのジビエを提供するそうです。

 

そして、店名の由来となった「糸」

繋がりを大事にしてできるだけ、知り合いの物を使っているそうです。

 

K2のボードに乗せられた前菜盛り合わせ

 

手作り工房K2のボード。

津軽コースター小僧の独自の技術で石にレーザーでプリントされたコースター。

りんごジュースは、弘前市のりんご農園 RED APPLE

チーズは、弘前のナチュラルチーズ専門店 she/shock/cheese(シーショックチーズ)

ワインは、YOIZUKIセレクトと林シェフが以前働いていたFATTORIA DA SASINO

牛肉は、十和田で短角牛を育てている同世代のSASAKI FARM

野菜は、同じ高校の野球部だったずだらっとの二人が栽培している野菜を使う予定だそうです。

 

ロゴも同級生のWATONAND がパスタで店名の糸、岩木山、ジビエにちなんで鹿をモチーフにして作ってくれたそうです。

 

 
 
 
 
 
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林シェフの話を聞いて、私も早く自分のホテルを作って、林シェフのようにお世話になった人や友達が作ったモノを使って、知らない誰かではなく、自分の身近な人をハッピーにできるようになりたい!と改めて思いました。

自分の知り合いでお店が成り立っている分、自分がうまくいってたら、取り扱っている知り合いのビジネスにもプラスになるという素敵な「繋がり」だなあと思います。

 

 

 

ジビエの魅力をil filoを通して発信する林シェフのこれからの挑戦

 

林シェフにこれからの挑戦は、何ですか?と伺うと、

「ジビエの文化を弘前に広めたい。そのために、ジビエの処理場を作って、加工肉を販売したい。」

 

まだまだジビエとを食べるという文化が根付いていない弘前。

ジビエ=生臭いというイメージがまだほとんどの人にあるジビエ。

しかし、ジビエも処理を正しく行えば、美味しく食べることができると林さんは言います。

 

ジビエが臭いっていうのは、自分だけでは食べきれなくて、“処理するのめんどくさいから明日やろう“と、処理が遅かった肉をもらう人が多いからジビエが臭くて食べれないという人が多い。

実際、早く処理すると臭みはない。

家畜のブタや牛も同じように処理が遅いと臭い。

 

ハンターの人と料理人が使いたい肉の状態が違うため、どちらから目線からも処理することができるのが強みだと話す林シェフ。

il filo のディナーを訪れた際に、食べた鴨も臭みはまったくなく、赤ワインがどんどん進んでしまうくらい美味しかったです。

 

ディナーで出していただいた鴨

 

 

 

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ジビエってかわいそう? 改めて考える「ジビエの魅力」

 

まだまだ、ジビエを食べるという文化が根付いていないのもそうだが、

「SNSで狩りの様子を投稿するとと可愛そうと言われる。」という林シェフ。

 

「ブタや牛も誰かが屠殺し、解体して、生肉にしている。

それが身近にあるだけ。

なんなら、ブタや牛はほんとにストレスなく飼育されているのか?

そっちの方が可愛そうなんじゃないか。」

 

たしかに、野生のウサギや鴨を撃ち、食べる。という事は、かわいそうな事とも思える。

ヴィーガンやベジタリアンという食生活もあるが、狭いケージで人間のため食肉としてだけの一生を終えたお肉を食べるよりも、

その土地でのびのび育った動物を頂く方がよっぽど自然の事だと私も思う。

 

キッチンの小窓から林シェフの様子を見ることができます。

 

ジビエの味は、どこに住んでいたかによって味が変わるそうで、

海に住んでいるカモは生臭くなる。

海のカモでも、たまに川にいる場合は、苔たべているから、味が違う。

家畜は、何を食べさせるかは人間のコントロールだけど、その土地の物を食べている動物は人間がコントロールできることではないのが面白い。

弘前だと、米や大豆とか豆が出てくる。

 

 

そして、「東京ではジビエの地産地消はほとんどできない。」と林シェフは言います。

それと同じでサスィーノがやっているように、弘前で自ら育てたブドウでワインを作り、レストランで提供することが評価されている。

東京のレストランで東京産のジビエを仕入れることができないが、

弘前では、その土地で育ったジビエを、その土地をよく知ったシェフが提供することができる。

 

林シェフの話を聞いて、改めてジビエの面白さが分かったような気がします

その土地で育った命を頂くという事はとても贅沢なことなんだと改めて知ることができました。

 

 

 

弘前のカジュアルイタリアン il filo (イル フィーロ) 基本情報

営業時間 ランチ平日 11:30~14:30(L.O.14:00)
※土日祝日 11:30~15:00(L.O.14:30)
ディナー  18:00~22:00(L.O.21:30)
定休日 水曜日 その他不定休
Instagram @il_filo_hirosaki
場所

〒036-8281 青森県弘前市土手町107 2F

 

 

 

 

 

 

il filo 林シェフ まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、弘前に2022年3月にオープンしたカジュアルイタリアン「il filo」の林シェフにインタビューさせていただきました。

以前、私がホテルで京都のホテルのレストランで働いていた頃もよくジビエを提供していたのですが、そのジビエはどこ産とは分かるものの、どんな場所で育ったのかも分からないジビエでした。

なので、林シェフの話を聞くまではあまりジビエには関心が無かったのですが、「その土地で育った命を頂く」事の贅沢さとありがたみに今回のインタビューで気づけました。

「弘前にジビエの文化を広めたい」という林シェフ。

「il filo」は、空間が素敵で、美味しい料理とワインを楽しめるだけでなく、命との「繋がり」や林シェフとその仲間たちの「繋がり」を感じることができる場所です。

ぜひ、一度「il filo」を訪れてみて下さい!

 

 

 

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