弘前の市場・虹のマートの浜田大豊さんを取材!【津軽の食を未来へ】

 

「弘前市民の台所、虹のマートについて知りたい方」

「虹のマートを支える浜田大豊さんについて知りたい方」必見!

 

こんにちは!

Aomori & YouのMiyuです。

スイスのホテルスクールを卒業し、京都(Four Seasons Kyoto)・広島(Azumi Setoda)のラグジュアリーホテルで修業し、2024年に青森にホテルを作る事を目標に、2022年9月に青森にUターンしました。

 

Aomori &Youでは、将来の私たちのホテルに泊まっていただくゲストへ紹介したい青森の人のインタビュー、そしてゲストへおすすめしたい青森の魅力を発信しています。

Aomori & Youを通して、いつか青森に行ってみたい!改めて、地元・青森の魅力を知れた!と思ってもらえたらと思っています。

 

 

 

 

今回は、弘前市民の台所であり、津軽の郷土料理の宝庫である虹のマート」で知られる「株式会社 生き活き市場」の浜田大豊さんを取材させていただきました。

大豊さんは、今年3月に弘前にUターンをし、お父さんと一緒に虹のマートを次世代へ繋ぐために活動されています。

弘前にUターンをしようと思った理由、虹のマートの魅力やこれからのビジョンなど大豊さんにインタビューした内容を紹介していきます!

 

 

 

 

広告

【弘前】虹のマートの浜田大豊さんプロフィール

浜田大豊さんは、1992年生まれの青森県弘前市出身。

弘前南高校を卒業し、高校卒業後は、東京の大学へ進学。大学では、地域活性について学んでいたそうです。

大学卒業後は、「どうせ就職するなら仕組みが分からない業種で仕組みを理解できるようになりたい」と考え、お酒の専門商社に入社

ソムリエの資格を取得し、東京で3年、仙台で3年営業を経験。

2021年3月に地元弘前へUターン。現在は、家業でもある虹のマート「株式会社 生き活き市場」の専務取締役として、現場を管理しています。

 

 

弘前へUターンをしようと思ったきっかけ

インタビューの様子

 

 

東京や仙台で働いていた大豊さんがなぜ弘前へUターンを決意したのか聞いてみました。

 

「大きなきっかけがあってUターンをしたわけではない。」という大豊さん。

「前の仕事は好きだったが、いつも自分の中でどこか違和感を感じていた。なんかなあと思っていた頃に、父が虹のマートを組織改革をしていて、これからは1本化して運営しようと考えている頃に、父から一緒にやらないかと声をかけられた。」

 

Uターンをすることは、大豊さんにとって自然な流れだったと振り返ります。

「今このまま商社で働いているより、青森に戻って、自分のルーツで働く方が、正しいような、自然のような感じがした。

 

東京や仙台で違和感を感じていたが、地元で家業を継ぐことで、自分自身を納得させられる道だと感じたそうです。

そして、大豊さんは2021年3月頃弘前へにUターンをし、虹のマートで働き始め、現在は、専務として虹のマートの現場管理を担っています。

 

 

家業のすじこ屋さんである弘前 虹のマート「ハマダ」

虹のマートの営業日はかならず現場にいる大豊さん

 

 

お父さんの働く姿を近くで見て育ってきたという大豊さん。

お父さんがおじいちゃんの代で始めたすじこ屋さん「ハマダ」(青森では塩乾物というジャンル)を経営。

お父さんの代で、すじこ屋さんから事業展開し、お惣菜屋さんや焼き魚屋さんを始めました。

 

大豊さんは、小学校のころからお店で働いていたといいます。

「一番最初は、りんご酢を売っていて、1本売るとお菓子をもらえるという家族ルールでやっていた。昔から盆正月は、虹のマートの手伝いをしていた。」

 

 

ずっと商売をしているお父さんの背中を見てきた大豊さん。

昔から、家業を継ごうと思っていたのか伺うと、高校を卒業した頃、家業を継ごうとはまったく考えていなかったそうです。

「父がおじいちゃんから絶対に継げと言われてきて、休みのたびに東京から帰らせられていた経験があったそうで、父からは“絶対継げよ“とは言われてこなかった。むしろ、好きなことしろと言われてきた。」

 

自分に人生の選択肢を与えられていたからこそ、社会人を経験してから自分のルーツである虹のマートで働こうと思えたんですね。

 

 

 

弘前市民の台所「虹のマート」とは? 大豊さんが考える虹のマートの魅力

 

1956年にオープン。弘前で商売をしていた約40名が集まって、集合市場を作ろうと結束して始めたそうです。

日本で初めてスーパーが出来たのが、3年前くらい前だったので、東北の中でも一極集中型の市場としては先駆けだった場所。

虹のマートの特徴は、弘前市は青森市や八戸市とは違い、内陸なので鮮魚というよりは、すじこや干物など保存食である塩乾物が多いことです。

 

 

大豊さんが思う虹のマートの魅力。

鮮魚や野菜だけでなくお惣菜や津軽の伝統料理も揃う虹のマート。弘前市民の台所として、地元民から愛されていますが、大豊さんが考える虹のマートの魅力について聞いてみました。

 

大豊さんは、「とにかに対面販売。」が虹のマートの魅力だと言います。

昔は当たり前だった対面販売。それが、スーパーやデパートといった効率的な新しい買い物の仕方で無くなっていきました。

 

「対面販売が一番ベーシックな形で、今の時代にも一周回って合っている。」

環境問題や地産地消への関心が高まっている現代、消費者として、自分が食べるもの、買うものがどういうものなのか理解したうえで買いたいという方が増えてきています。

その中で地球や環境に対して自分が買うものがどういった影響を及ぼしているのかと考えている人が多くなっています。

 

「生産者と消費者が近いって、昔は当たり前にできていたことが現代では難しくなっている。虹のマートでは、それを新たに始めるわけじゃなくて、昔のままのやり方が残っていた。生き残っていた事はすごいこと。」

 

 

大豊さんが虹のマートを案内してくれました!

 

まず案内してくれたのがすじこ屋さん「ハマダ」

 

青森県がすじこの消費量が一位で、世界でも日本が一番すじこを食べている。という事は、青森県民が世界で一番すじこを食べる民族だと大豊さんが教えてくれました。

何がすじこの味を決めるかというと、塩分量!何%塩が入っているかと鮮度が一番大事なんだそうです。

 

「ハマダでは、指定の塩分率ですじこを作ってもらっていて、桶ごとに全部すじこの味が違います。全部、試食できるので、食べ比べしてみてください!」

 

朝ごはんにも食べたいハマダのすじこ。お惣菜屋さんで白ご飯だけ買って、ハマダのすじこをのっけて食べる事もできるそうです。

 

必要なグラム分用意してくれます

 

 

次に案内してくれたのが、「塩乾物 石崎」

津軽の伝統料理でもある、切込やあんずのしそ巻きなど販売していて、石崎さんのみがきの味付けが一番美味しい!」と大豊さんは言います。

「身欠きニシン」は、津軽でよく食べられている干しニシンで、石崎さんは醤油やみりんなど化学調味料は使わずに味付けをしていて、手作りの石崎さんのみがきはご飯のお供にもぴったりです!

 

大人気で20キロ追加で作ったという石崎さん

 

 

半生状態になっている石崎さんのみがきが美味しい

 

虹のマートには、弘前の旬の野菜、保存食でもある干物、鮮魚、お惣菜など、津軽の食が集まります。

「虹のマートにいると何が旬なのか分かって楽しい。弘前で生まれ育ったけど、知らない食材もたくさんあって毎日発見がある。」と言います。

 

大きすぎて破棄されてしまうような野菜を漬物用に販売してあったり、白子が入っている旬のたらが1匹まるごと販売されていたり、虹のマートは食の宝庫でいるだけで楽しい。

 





 

虹のマート 大豊さんのこれからのビジョン

 

大豊さんのこれからのやってみたい事やビジョンについて聞いてみました。

 

一番は、「津軽の味を過去から未来につなげて、100年続く市場にする」事がお父さんと一緒に掲げている理念だそうです。一年でも長く市場を続けることが目標なんだそうです。

「地の物、今まで食べられてきた物が無くなるのは一瞬。できるだけ残していきたいし、現役であり続けたい。」と言います。

 

津軽の伝統料理も虹のマートに行くと見つかります

 

 

大豊さんの個人的な目標を伺うと、

「お酒の世界にいたから夜の市場を作りたい!」そうです。

 

「虹のマートは、朝から夕方まで市場だから、自分が弘前に戻る前に専門としていたお酒と一緒に楽しめるような夜の市場を作りたい! 朝と夜の市場、二つあったらおもしろいなと思う!」

 

「自分は、弘前はもちろん好きなのですが、家族とか自分のルーツがあるっていうのが一番。弘前が最高!弘前がナンバーワン!ではなく、都会にも負けないクオリティーを高いものを提供していきたいし、住んでいる自分たちが楽しい場所にしたい。楽しいから住んでいるって言いたい。」

 

話を聞いていて、たしかに。と思いました。弘前しか知らないで、弘前が一番!という閉鎖的な考えではなくて、他と比べても、意外と弘前のあそこの方がクオリティーが高いなって思われたいなと私も思いました!

 

 

虹のマート 大豊さんの好きな青森 #myaomori

最後に大豊さんが好きな青森の場所について聞いてみました!

「エスプレッソ飲むなら、時の音Espresso! ドリップを飲むなら、可否屋 葡瑠満(かうひいや ぶるまん)!ワインなら、Pommeris!」だそうです!

食通の大豊さんのおすすめは、ぜひ行ってみたいですね。

 

 

 

 

 

弘前 虹のマート・浜田大豊さん まとめ

毎週火・金曜日は虹のマートのシール2倍!

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回は、弘前にUターンをし、家業である虹のマートの次世代を担う浜田大豊さんにインタビューさせていただきました。改めて虹のマートの魅力や津軽の食について知ることができました。

これからの大豊さんが創る虹のマートのこれからも楽しみです!

 

 

大豊さんは、虹のマートの案内所にいると思うのでぜひ遊びに行ってみてください!

虹のマートの公式Instagramで、大豊さんがイベント情報や旬の食材などについても発信しているのでぜひフォローしてみてください!

 

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by 株式会社 生き活き市場 (@nijinomart)

 

虹のマート 営業時間など基本情報

営業時間 8:00~18:00
定休日 日曜日
公式ホームページ http://niji.hamadakaisan.com/
Instagram

@nijinomart

場所

〒036-8003 青森県弘前市駅前町12−1

 

 

Photo by Mizusa Iwadate

 

 

 

 

 

弘前観光のお供

弘前ガイドブック「Be a Local in Hirosaki」販売中

広告

弘前の市場・虹のマートの浜田大豊さんを取材!【津軽の食を未来へ】” への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です