弘前・白神ワイナリー/GARUTSUの今祥平さん 【青森でハードサイダー・ワイン作りの挑戦】

「弘前のハードサイダーについて知りたい方」

「青森でワイン・シードルの醸造家を知りたい方」にぜひ読んでいただきたい!

 

こんにちは!

Aomori & YouのMiyuです。

スイスのホテルスクールを卒業し、京都(Four Seasons Kyoto)・広島(Azumi Setoda)のラグジュアリーホテルで修業し、2024年に青森にホテルを作る事を目標に、2022年9月に青森にUターンしました。

 

Aomori &Youでは、将来の私たちのホテルに泊まっていただくゲストへ紹介したい青森の人のインタビュー、そしてゲストへおすすめしたい青森の魅力を発信しています。Aomori & Youを通して、いつか青森に行ってみたい!改めて、地元・青森の魅力を知れた!と思ってもらえたらと思っています。

 

 

今回は、GARUTSUでハードサイダー・ワインの醸造を手掛ける今祥平さんにインタビューさせていただきました。

今さんにGARUTSUとの出会いやこれから挑戦してみたいことなど伺ってみました。今回も、弘前で面白い事をしている人を知っていただければと思います!

 

 

 

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白神ワイナリー・GARUTSU 今祥平さんのプロフィール

白神ワイナリー・GARUTSUの醸造責任者 今祥平(こんしょうへい)さん。

弘前市旧相馬村出身で、高校卒業後、弘前市内の飲食店勤務やカフェの立ち上げを経験し、GARUTSUの仲間に。

現在は、ブドウの栽培からワインやハードサイダーのラベルなどブランディングまで幅広く手掛けている。

代官町にある醸造所兼バー「白神ワイナリー CIDER ROOM GARUTSU」では、木・金・土の営業日に実際にバーに立っている。

 

 

 

GARUTSUとの出会い

GARUTSUで醸造に関わる前は、ずっと飲食店で調理を担当していたという今さん。

GARUTSUでワインやハードサイダーを作りたいと思ったきっかけについて聞いてみました。

 

 

高校卒業後は、最初は飲食店ではなく洋服屋さんや縫製工場で働き、その後、調理の仕事を始めたそうです。

 

「調理が楽しいというより、自分にしっくりハマった。

高校卒業して、ずっと何していいか分からなくて色んな仕事をしてきたが料理をやってみたら、

単純におもしろいなあとその時まで、勉強をしてこなかったけど、その時初めて勉強したいと思って、23歳で調理師免許を取った。」

と振り返ります。

 

 

その当時は、鍛治町のお店で調理を担当していた今さん。

しかし、カフェを開きたいと目標があり、カフェでの働き先を探していた時に、現在は閉店してしまったTubelaneに声をかけてもらって働き始めたそうです。

その後、上土手町にあるカフェのHypeの立ち上げに関わり、コーヒーとナチュラルワインとクラフトビールのお店というコンセプトでお店作りに関わりました。

元々クラフトビールが好きで、お酒を作ってみたいと時に、GARUTSUを設立した方に声をかけてもらったと言います。

インタビューの様子

 

 

クラフトビールやナチュラルワインを好きになったきっかけは?

 

「最初は、海外のクラフトビールやナチュラルワインのパッケージが可愛くて、何なんだろうと思って、調べ始めて、次第に自分もこうゆうの作りたいなと思った。」

 

 

Hypeでナチュラルワインやクラフトビールを扱っていた当時は、弘前・青森では、ナチュラルワインやクラフトビールを出しているお店が全然無かったといいます。

 

「最初は全然需要が無かった。クラフトビールも値段が高いって言われたり、ナチュラルワインも独特のにおいが臭いって言われたり、浅入りのコーヒーも最初は受け入れられていなかった。」

 

それでも、クラフトビールやナチュラルワインを扱っているうちに、自分で海外のようなデザイン性のあるお酒をパッケージのデザインから作ってみたいと思いが強くなっていったそうです。

 

そして現在、当時作ってみたいという思いが叶い、GARUTSUでワインやハードサイダーの醸造からパッケージのデザインまで担当しています。

 

GARUTSUで扱っている海外のクラフトビール

 

 

 

 

ワイン・ハードサイダーを作る白神ワイナリー・GARUTSUとは?

代官町にあるGARUTSUの醸造所

GARUTSU 株式会社は、2013年から養蜂業を白神山地の麓ではじめ、2017年から弘前市内でシードルの醸造を行っています。

現在は、弘前市街地の代官町と白神山地の入り口の西目屋村にある『道の駅 津軽白神』に醸造所があり、そこでワインとハードサイダーの製造をしています。

 

 

GARUTSUが作るのはシードルではなく、ハードサイダー! ハードサイダーって何?

GARUTSUで作っているハードサイダー。左から弘前産100%のつがるで作ったハードサイダー、アップルワインのシトリン、イングリッシュサイダー・ポール

GARUTSUでは、りんごでつくるお酒・シードルをあえて、「ハードサイダー」と呼んでいます。

シードルもハードサイダーも、同じりんごのお酒だが、国によって呼び方が違います。

シードルは、フランスで使われている呼び方で、ハードサイダーは、アメリカで使われている呼び方。

GARUTSUでは、カジュアルにシードルを楽しんでもらいたいという思いで、辛口で食中酒にも合う「ハードサイダー」というアメリカの呼び方で統一しているそうです。

 

 

 

来年発売予定のGARUTSU初のナチュラルワイン

白神ワイナリー・GARUTSUでは、現在、山形県産のデラウェアを使ったワインや青森県産のポートランドを使ったスパークリングワインを作っているが、来年とてもが楽しみなワインが発売されるそうです。

 

 

それは、青森県産のスチューベンを使ったGARUTSUで初めて作ったナチュラルワイン。

原材料は、ブドウだけ! 酵母も使わず、ブドウだけで発酵させたナチュラルワインが飲めるそうです!

ラベルは、今さんのデザインで、ジャケ買いしたくなるかわいさ。

キャップは、GARUTSUの養蜂事業で使わなくなった巣を有効活用して、蜜蝋を封として使う予定だそうです。

 

 

ワイン・ハードサイダーの作りのこだわりについて伺ってみると、

 

「飲んで美味しいのは、あたりまえだから、見た目もかっこいいものを作りたい。味は開けてみないと、分からないが、店舗に並んだ時まず見た目で惹かれないと買ってもらえない。」という今さん。

見た目がかわいいくて、ついジャケ買いしてしまうようなお酒を作りたいと言います。

 

 

 

 

気軽に立ち寄れる Cider Room GARUTSU/GARUTSU 代官町醸造所とは?

Cider Room GARUTSUは、GARUTSUのハードサイダーやワインが飲める場所であり、実際にハードサイダーを作る醸造所です。

お店の奥に醸造所があるので、ガラス越しにハードサイダーを作っている様子を見ることができます。

 

醸造所の中を案内してくれました

 

独特なりんご酢のような香りが漂う仕込み中のシードル。

 

 

Cider Room GARUTSUでは、自社製品だけでなく、新しいお酒の入り口としてBambooforestで扱っているナチュラルワインや海外のクラフトビールも飲むことができます。

 

「他の会社の商品も扱っているが、自分たちのお酒は、安く飲むことができる。食べ物は提供していない代わりに、フードの持ち込みはウェルカム。みんな、ピザを買ってくる(笑)」そうです。

女子会など、自分たちで好きな食べ物を持ち込んで気軽に利用してほしいと言います。

 

今さんが込めた思いを聞くことができる空間

 

 

Cider Room GARUTSUは、弘前でナチュラルワインやクラフトビールを飲む入り口になるような場所。

今さんが営業日の木・金・土曜日の18時からバーに立っていて、GARUTSUのハードサイダーやワインを作った本人からどんな思いで作ったのか聞く事ができるのも、ここの魅力だと思います。

ラベルに込めた思いなど、今さんから直接聞く事ができるのはめったにない空間です。

 

 

白神ワイナリー・GARUTSU 今さんのこれからやっていきたい事

Cider Room GARUTSUのおしゃれな店内

 

 

これから、今さんが挑戦していきたい事について伺いました。

 

「とりあえず、弘前青森でハードサイダーが流行ればなあと思う。

おしゃれなものとして、もっと若い人に飲んで欲しい。

クラフトビールはやっと定着してきた感覚がある。

だけど、弘前にはせっかくいいりんごがあるから、ただ食べるだけじゃなくて、お酒として飲んで、若い人たちがちょっと調子乗って飲むくらいになってほしい。」と言います。

 

弘前では、りんごの生産量日本一という割には、まだハードサイダーやシードルが飲めるところも、多くない。

まだ弘前だとサイダーっていう時点でジュースだと思われるのが現実なんだそうです。

 

 

白神ワイナリー・GARUTSU 今さんの好きな青森 #myaomori

最後にAomori & YouのInstagramで皆さんに使っていただいてる自分の好きな青森#myaomori を教えていただきました。

今さんは温泉によく行くそうで、「ずっと行っているのが、桜ヶ丘温泉と館田温泉が好きで行っている。」そうです。

 

2種のデラウェアを発酵させた白ワイン「bouquet」とデラウェアを1か月程度タンク内で醸したオレンジワイン「Orenge autumu」

 

 

 

白神ワイナリー Cider Room GARUTSU/GARUTSU代官町醸造所 基本情報

営業日 木・金・土曜日
営業時間 18:00~22:00
公式HP https://garutsu.co.jp/
Instagram  @garutsu1130
場所

〒036-8001 青森県弘前市代官町13−1

 

 

 

 

GARUTSUの醸造責任者 今祥平さんへのインタビュー まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、GARUTSUの今祥平さんにインタビューさせていただきました。

ブドウの栽培からラベルのデザインまで、多岐にわたってワイン・ハードサイダーを手掛ける今さん。

ちょっとずつ青森シードルが知られてきているものの、やはり県外では国内のシードルというと長野や山形などデザイン性のあるシードルが目についてしまうもの。

「飲んで美味しいのは、あたりまえだから、見た目もかっこいいものを作りたい。」と今さんが言っていたように、まずは見た目から魅力的なものを作る事で、より多くの人に青森のシードルを知ってもらえるんだなと改めて実感しました。

ぜひ、今さんに会いに弘前市代官町にあるCider Room GARUTSUに足を運んでみてください!

 

青森の若手りんご農家の相馬澄佳さんにインタビューした記事は【こちら】青森の若手りんご農家・相馬澄佳さん

 

Photo by Moe Koyama

 

 

 

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