青森市は、世界一の豪雪都市だって知っていましたか???
「青森の冬の暮らし方について知りたい方」にぜひ読んで欲しい記事となっています!
こんにちは!
Aomori & YouのMiyuです。Aomori &Youというメディアで青森の魅力を発信しながら、青森旅行をお助けする「青森旅コンシェルジュ」を運営しています。青森にホテルを作る事を目標に、夏に青森にUターンし日々奮闘しています。
今回は、降雪量世界一の青森の人が、どんな風に雪と共に暮らしているのか紹介していきたいと思います!
移住を考えている方や冬の青森に長期旅行を考えている方の参考になれば嬉しいです!
青森市は世界一、雪が降る都市
青森の冬と言えば、雪に悩まされる人も多いですよね。
朝から雪かき、片付けたと思ったらまた雪が降る。永遠と雪かき。
雪のせいで、冬が嫌い!という青森県民も少なくないと思います。
それもそのはず!
青森市は、世界で一番雪が降る都市なんです!
世界の気候に関する情報を発信しているアメリカのメディアAccuWeatherによると、
人口10万人以上の都市の年間降雪量を比べると、なんと青森市が世界一の降雪量の都市としてランクインしています。
雪が多く降るイメージがあるアメリカのニューヨークシティーでも、毎年平均の降雪量は68cm。
青森市の1991年から2020年の12月から3月の平均最積雪量は、87.7㎝とニューヨークと比べても、
圧倒的に雪の量が多いことが分かります。
AccuWeatherの調査による、人口10万人以上の都市の年間降雪量を世界中で比較したとき、なんと青森市が2位の札幌市と比べても圧倒的な降雪量の記録を残しています。
第1位・・・青森市(約7.92m)
第2位・・・札幌市(約4.85m)
第3位・・・富山市(約3.63m)
第4位・・・セイント・ジョーンズ(カナダ)(約3.32m)
第5位・・・シラキュース(アメリカ)、ケベック・シティ(カナダ)(約3.14m)
※かっこ内は年間平均降雪量
青森の中も、酸ヶ湯温泉のような山間部の観測所では、より深い積雪量を記録していますが、
10万人以上の人口が住んでいる都市では、世界的に見ても青森市が世界一の豪雪都市と言えます!
もっと気温が低い地域ではなく、なぜ青森市で雪が世界一降るのか?
雪が降るための条件として、寒さや水蒸気の他に、上昇気流が雪を生み出す条件になっています。
気流が上昇し、上空で冷やされた空気中の水蒸気が結晶に変わり、雪を降らせます。
青森市は、日本海側の津軽山地から北西季節風が吹き、八甲田山からは南西風が吹くため、青森市上空で上昇気流ができ、雪を降らせます。
その為、雪を降らせる条件が揃っている青森市がどこよりも雪が降る都市になります。
もはや災害?今年の青森市の積雪量が異常!
例年、青森市は青森県内でも積雪量が多い事で有名ですが、
今年の雪の量は異常レベル!
なんと、2022年2月6日は今季最高の146cmを記録しました!!!
146㎝と言ったら、小学生がすっぽり埋まってしまう高さ。
青森市で130cm以上の雪が積もるのは、2013年2月26日以来9年ぶりなんだそうです。
下の写真でも分かるように歩道にも雪の壁ができています。
全国的ニュースでもよく名前が出てくる豪雪地域・酸ヶ湯。
八甲田山にある酸ヶ湯温泉は、ヒバ千人風呂で有名な温泉で、湯治として訪れる人も多い青森の秘湯です。
そんな酸ヶ湯温泉では、2月6日に428cmを記録しました!
冬前に酸ヶ湯温泉を訪れた際に、スタッフの方が冬は建物が雪で埋まってしまうと言っていましたが、4メートル越えは驚きです。
これまでの観測で、一番の積雪量を記録したのが2013年の566㎝だそうです。
青森県民の冬の過ごし方を紹介!雪を楽しもう
世界一雪が降る青森市。
そんな豪雪都市で雪と共に過ごすためにはある程度の知識が必要です。
今回は、青森県民がどうやって冬を過ごしているのかシェアしていこうと思います。
青森冬の過ごし方 その1:青森冬の3種の神器
青森の冬を過ごすために必要不可欠なアイテムがあります!
それは、「スノーダンプ」「スノーブラシ」そして、「冬用の靴」
これが無ければ、青森の冬を越すことは不可能でしょう。
①スノーダンプ
雪片付けには、必要不可欠なのがこの「スノーダンプ」またの名を「ママさんダンプ」
雪が多い青森で、普通のスコップでは雪を片付けるのに時間がかかりすぎてしまいます。
そんな時に、必要なのこのスノーダンプ。
ガッと足で雪にダンプを刺し、雪をすくい上げて使います。
スコップでは、腰を痛めてしまいますが、スノーダンプは体全体を使うので、比較的効率よく雪を片付ける事ができます。
②スノーブラシ
青森に冬の移動手段は、ほとんどが車。
雪が降り始めたら、車に必ず積んでおくべきアイテムが、「スノーブラシ」
車に積もった雪を下すために浸かったり、凍り付いた窓ガラスの氷を落としたり、、、
安全に雪道を運転するのに必須のアイテムです。
③冬用の靴
青森の冬をスニーカーで過ごそうと思ったら、大間違いです。
足は凍えるは、雪で水浸しになるは、滑るはで大変です。
私も学生の頃は、ムートンブーツを履いていて、
小学生のころは、スパイクが付いた冬用の靴を履いてのを思い出します。
青森冬の過ごし方 その2:毎朝の恒例行事の雪片付け
雪が積もり始めると、青森県民に待ちわびているのが毎朝の雪かき。
放っておいたら、雪が溶けるのでは?と思う方、青森の雪はそんなわけにはいきません。
人が通れない、そして車が動けないほど雪が積もってしまいます。
なので、夜からどのくらい雪が降っているのか確認して起きる時間を決める必要があります。
夜中に除雪車が道路の雪を家の前に置いていくので、
夜中に除雪の音が聞こえたら注意!
置いていった硬い雪で朝、家から出れなくなるので朝早く起きて雪を片付ける必要があります。
流雪溝がある地域はその中へ。あとは、雪捨て場へ持っていったり、水で雪を溶かしたり、
雪片付けの方法は地域でバラバラです。
青森冬の過ごし方 その3:電車の遅延・運休は日常茶飯事
青森の電車は、雪に強く作られていますが、
それでも大雪の時は、遅延や運休はよくある事です。
学生の頃は、運休だ!学校休める!と嬉しかった記憶がありますが、社会人だとそうはいきませんよね。
ですので、駅に行く前に必ず運行状況をチェックする必要があります。
青森冬の過ごし方 その4:冬、気分が落ち込んでしまう人が多い!
冬になると、気分がのらなかったり、体がだるくなったり、落ち込んでしまう人が多いんです。
その理由は、冬の日照時間の少なさ!
青森市では、11月から2月の間は、1日の平均日照時間がたった2時間ほどしかなくなってしまい、
日光を浴びる時間が少なくなるため気分が落ち込んでしまうそうなんです。
気分を左右する脳内伝達物質のセロトニンが、光で目の網膜を刺激することで分泌が盛んになり気分もハイになるんだとか。
ですので、冬の天気のいい日は積極的に外に出て貴重な日光を浴びる必要があります!
青森冬の過ごし方 その5:雪は自然の冷蔵庫
冬は自然の冷蔵庫があるので、飲物だったり、食べ物はそとで冷やしておけば冷蔵庫に入れておかなくても大丈夫です。
これも冬の楽しみの方の一つ。
雪片付けなど大変な事もありますが、雪の副産物もあるのが冬の醍醐味!
青森冬の過ごし方 その6:子供の遊び場が増える
大人にとっては、やることが増えて大変な冬ですが、
子供にとっては楽しいことが増えます!
かまくらをつくったり、雪だるまを作ったり、雪合戦したり、雪の滑り台を作ったりなど、
雪遊びができるのも冬の楽しみの一つです。
冬になるとよく見かける光景が、ママやパパがそりに子供を乗せて運んでる様子。
自転車が使えなくなる分、そりが移動手段になるんですね!
青森冬の過ごし方 その7:目的地に時間通りに着かない
冬になると道幅が狭くなり、車もゆっくり走るので、渋滞が起きやすくなります。
前と同じような感覚で家を出ると目的地に間に合わないという事もあるので、
通常よりも家を早めに出る必要があります。
朝から雪かきをして、早めに家を出る必要があるので、冬は早起きを必然的にしなければならなくなる人がほとんど。
青森冬の過ごし方 その8:郵便配達員のバイク運転技術はレべチ
冬は、ほとんどの人がバイクをのらない中、冬でもバイクを乗りこなす達人が郵便配達員。
バイクに乗った郵便配達員を見ると、寒い中でこぼこの雪道を走る姿を見ると尊敬します。
雪道では、片足をずっと横に出しての“3点支持”の状態で運転するんだとか。
積雪量世界一!青森の冬の過ごし方 まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、積雪量世界一の青森の冬の過ごし方を紹介しました!
雪かきなど大変な事も多い青森の冬ですが、道端に雪だるまが置いてあったりなどほっこりする事も多いです。
ぜひ、一度雪国の生活を体験してみてください!
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