青森の自然の美しさを表現するダンス×津軽三味線ユニット「天仁舞弦」の二人を取材 

「ダンスと津軽三味線で青森の美を表現する【天仁舞弦】の二人について知りたい方」

「青森のエンターテイメントについて興味がある方」にぜひ読んで欲しい!

 

 

こんにちは!

Aomori & YouのMiyuです。

スイスのホテルスクールを卒業し、京都(Four Seasons Kyoto)・広島(Azumi Setoda)のラグジュアリーホテルで修業し、2024年に青森にホテルを作る事を目標に、2022年9月に青森にUターンしました。

 

Aomori &Youでは、将来の私たちのホテルに泊まっていただくゲストへ紹介したい青森の人のインタビュー、そしてゲストへおすすめしたい青森の魅力を発信しています。

Aomori & Youを通して、いつか青森に行ってみたい!改めて、地元・青森の魅力を知れた!と思ってもらえたらと思っています。

 

 

今回は、ダンスと津軽三味線で青森の美を表現するパフォーマンスユニット「天仁舞弦」の天使さえさんと毛内仁斎さんに取材させていただきました。

 

 

 

広告

青森の美をダンスと津軽三味線で表現する「天仁舞弦」とは?

 

コンテンポラリーダンサーの天使さえと津軽三味線の毛内仁斎の二人からなるパフォーマンスユニット「天仁舞弦(てんじんぶげん)」

津軽伝統芸能×身体表現で青森を再発見、再創造するをコンセプトに、津軽三味線とコンテンポラリーダンスを掛け合わせた新しい舞台表現をするべく結成。青森県内だけでなく、日本中、そして世界に青森の美しさを表現しています。

 

2021年12月には、岩木山神社で撮影された1作品目の「祭」がYoTubeで公開されています。

 

天仁舞弦を私たちが知ったのは、知人の紹介でした。「青森に同年代ですごいカッコいいパフォーマンスしている人たちがいるよ」と教えていただいたのが最初でした。Youtubeで見て感銘を受けて、何かしらの形で関わりたいなあと思い、今回の「ごしょがわら 音”フェス」で取材をさせていただく事ができました。

 

 

 

 

「天仁舞弦メンバー」 ダンサー 天使さえ・津軽三味線 毛内仁斎とは?

ダンスと津軽三味線という異色のコラボの二人。まずは、どんな二人なのか伺ってみました。

 

天仁舞弦メンバー【毛内仁斎(もうないじんせい)】

Photo by Miyu Mikami

 

 

天仁舞弦の津軽三味線を担当するのが、弘前市出身の毛内仁斎(もうないじんせい)さん。

現在、弘前大学で大学生をしながら、天仁舞弦のメンバーとして表現活動を行っている。

 

ー津軽三味線はいつ始めたのですか?

「津軽三味線を始めたのは、小学5年生の頃です。親戚が津軽三味線をやっていたこともあり、両親から“やってみない?“と言われて、津軽三味線を始めることになりました。」

 

津軽三味線の本場である、弘前市でもなかなか小さい頃から津軽三味線を習っている人が少ない中、仁斎さんは大学生にして、津軽三味線・歴10年なんだそうです。

 

 

ー周りでも津軽三味線をやっている同年代がいますか?

「大学のサークルで津軽三味線をやっている人はいますが、、、大学から始めた人ばかりです。僕のように小さい頃からやっている人は周りにはいないです。」

 

現在は、弘前大学教育学部音楽科で将来、音楽の先生になるために勉強をしている仁斎さん。

なぜ、音楽専攻を選んだのか伺うと、

「音楽は好きというのもあるが、得意。音楽の良さを子供に伝えたい!と思い、音楽専攻を選びました。」

 

2022年5月に弘前市で行われた第40回津軽三味線世界大会では、全国から津軽三味線奏者が集まる中、初級部門で5位入賞しています!その他にも、13歳で津軽三味線世界大会出場、15歳で第1回津軽三味線腕くらべ 初級部門 準優勝など、青森の津軽三味線界の未来を引っ張っていく存在ですね!

 

 

 

天仁舞弦メンバー【天使さえ(てんしさえ)】

Photo by Miyu Mikami

 

天仁舞弦の振り付け・演出を担当しているのが八戸出身で弘前大学を卒業した天使さえ(てんしさえ)さん。

3歳からクラシックバレエ、バトントワリング、器械体操、エアリアルシルクなど様々なジャンルの身体表現を学び、現在は東京のプロダンスチーム「TOKYO PARTY TIME」に所属しながら、天仁舞弦で青森の魅力を表現している。

 

2022年3月に弘前大学の医学部を卒業したさえさんは、ダンサーという道だけでなく、現在医師国家試験に挑んでいるダンサー×医学 という異色の経歴の持ち主。

 

ーどうしてダンスを続けながら、医学の道へ進んだのですか?

私は一生踊り続けたい。その為に医学の道へ進んだのもあります。ダンスだけで生活している人が悲しい事にほとんどいない。海外アーティストのプロのバックダンサーになるか、、、日本のプロのバックダンサーでも厳しい世界。実際にダンスだけで生活できなくて、大抵はダブルワークしている人が多いのが現実です。それで体を壊したら終わりだし、、。なので、私は第二の人生の選択肢として、医師国家試験を取るという選択をしました。

 

お医者さんをやりながら、片手間に踊り続けるか、、、ずっと悩んでいたというさえさん。しかし、自分の「踊りたい!」という気持ちに従い、東京、青森での活動を通して医師免許取得後も自分なりの形でダンスや表現活動を続けていく決意ができた。と話してくれました。

 

Photo by Miyu Mikami

 

ー医学部を目指したきっかけは何ですか?

父が医者だということもあり、環境的に“医者になるんでしょ。”と育てられてきた。なので、家族からはずっと踊りを反対されてきました。医学部を選んだのは、大学までは親が望む道として医学部へ行くことにしました。

 

現在、ダンサーとして活躍するさえさんのダンス人生は、平凡だったわけでなく、3歳から始めたダンスが小学3年生で歩けなくなるほどの怪我をし、階段も上がれず、踊れることが出来なくなり、一度ダンスを諦めたと言います。しかし、踊りたい!という思いが強く、長期間をかけて体作りをし、大学に入ってからようやくまた踊れるようになったそうです。踊れるようになってからも、ダンスにかかる費用を自分で稼ぎ、東京だろうが、仙台だろうが、行きたいレッスンには全部参加したそうです。だからなのか、舞台で表現しているさえさんは生き生きとしていて本当に美しい。

 

 

 

【天仁舞弦の誕生秘話】ダンス×津軽三味線の異色のユニットのはじまり

Photo by Miyu Mikami

 

 

天仁舞弦の結成は、2022年8月。

弘前大学の共通の知り合いが「弘前大学の文化祭でダンスと三味線のコラボがあったら面白いんじゃない?」と紹介してくれたそうです。

「せっかく一緒にやるならレベル高い作品を作ろう!」と意気投合し、ダンスと津軽三味線の異色のユニット天仁舞弦が生まれました。

弘前大学の文化祭に向けて、1作目の「祭」という作品を制作。「祭」の音源は、音楽制作をしている知人に作ってもらい、岩木山神社で撮影されたPVも知人の弘前大学の高橋咲也さんが制作してくれたそうです。

 

ー表現活動をする上で、どうして青森で活動をしようと思ったのですか?

そもそも住んでいて青森が好きだから。弘前に住んでいて、神秘的なもの、自然のチカラや独特の空気感があると思う。青森には、青森の感受性があると思っていて、それをパフォーマンスを通して、色んな人に見てもらいたい。

 

「青森は舞台として映えると思うんですよ!魅力しかない!青森には、感じる事ができるものがいっぱいある。だから、それを音楽や表現で青森を発信したい。」というさえさん。

演出を担当するさえさんは、1作品目の「祭」は、ねぷた祭りや海をイメージ。

2作品目の「宴」は、新緑のイメージで、作品を作ったそうです。

 

「ごしょがわら 音”フェス」では、1作品目の「祭」と初披露の2作品目の「」の他に、仁斎さんとさえさんのソロを披露。バックダンサーも集め、ステージ演出もすべてさえさんが考えたそうです。

 

Photo by Miyu Mikami

 

Photo by Miyu Mikami

 

Photo by Miyu Mikami

 

 

仁斎さんに都会の方が表現する場も多い中、「なぜ青森を舞台に表現活動を行っているのか。」伺うと、

津軽三味線は、ここが本場。東京よりもいい先生が弘前にいる。だから、津軽三味線をやるなら技術を磨く点でも弘前が良いと思います。活動を広める目的として、東京で活動するのはいいと思います。

 

かつては、吉田兄弟も出た津軽三味線の世界大会が開かれているのも本場・弘前。世界レベルが弘前にある事を改めて天仁舞弦への取材を通して実感し、誇りに思いました。

 

 

 

 

これからの天仁舞弦の挑戦

Photo by Miyu Mikami

 

青森の魅力をダンスと津軽三味線の融合で表現しているお二人にこれからの挑戦ややっていきたい事を伺いました。

 

ーこれから天仁舞弦として挑戦したい事について教えてください。

 

「もっと人の目に留まる所で作品を出したい。そして、自分たちが作品作ります!メンバー募集します!って言ったら集まるくらいダンサーとしての知名度を青森県内で上げたい。」というさえさん。

 

「僕たちの活動を通して、津軽三味線に興味を持ってくれる人がもっと出てきて、津軽三味線を始めてくれる人が増えればいいなと思う。なかなか始めにくい楽器なので。」という仁斎さん。

 

二人とも共通して言っていたのが「青森の吉田兄弟になりたい。」ということ。

「吉田兄弟のように地方で活躍するのではなく、日本の新しいアートとして、世界に青森の魅力を発信していきたい!いずれは、吉田兄弟も超えれるような表現をしていきたい。」と言います。

 

 

 

 

天仁舞弦の二人が好きな青森 #myaomori 

最後にAomori & YouのInstagramで皆さんに使っていただいてる自分の好きな青森#myaomori を教えてもらいました!

Photo by Miyu Mikami

 

天使さえさんは、

「私は青森の風を感じるのが好き。風を感じると、浄化される気がする。疲れている時の風、朝起きた時の感じる風とか。なんだか、急に綺麗な気持ちになれる気がする。今回の舞台でも、風に舞う雪を表現していて、私が感じる青森の魅力を、私が作る舞台の世界観で表現している。だから、舞台演出についてはこだわりが強くて、関わっているみんなに感謝です(笑)

あとは、岩木山や西目屋の乳穂ヶ滝とか、パワースポットも好きです。昔からの人々の願いや祈り、覚悟が集まってそうな場所が好き。」

 

仁斎さんは、

「青森の匂いが好き。風の匂いも好きで、四季の匂いがする気がします。あとは、弘前は城下町ということもあって、道が複雑。複雑だからある風景が好きです。休みの日は、よく昔ながらの喫茶店に行くのが好きで、特に名曲とひまわりとブルーエイトが好き。」

Photo by Miyu Mikami

 

 

 

 

青森をダンスと津軽三味線で表現する天仁舞弦 まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、青森のダンス・津軽三味線ユニットの天仁舞弦のお二人を取材させていただきました。特に取材で印象に残った言葉が「私たちは、個の技術を表現したいというよりは、青森の美しさやメンタリティを表現したい。」ということ。Aomori &Youとは、表現方法が違えど、「青森の魅力を表現する」という点で一緒で、取材しながらも同じ思いに感激しました。

これからの天仁舞弦のお二人の活躍が本当に楽しみです!

 

今後の出演予定

11/19(土)に東京都内で開催されるダンス公演「七色〜Nanairo」に出演予定
※9月から出演ダンサーの募集を始める予定

 

ぜひ、Instagramで最新情報をチェックしてみて下さい!

 

天仁舞弦 (てんじんぶげん)基本情報

Instagram 

@tenjinbugen

Youtube チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCOSZl9IsijKUUUocaEjGIzw
出演依頼やコラボレーション InstagramのDMから 

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by 天仁舞弦 津軽三味線とダンスの融合 (@tenjinbugen)


 

Text by Miyu Mikami 

Photo by Miyu Mikami

広告

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です