ブナコ西目屋工場を訪問!青森のブナコはエコな伝統工芸品?

「ブナコについて知りたい方」

「弘前の伝統工芸品に触れてみたい方」

「休みの日に工芸品の製作体験をしたい方」 にぜひ読んでいただきたい記事になっています!

 

 

こんにちは!

青森で大学生をしているゆーむです。

趣味は、釣り、バスケ、ロードバイク、セレクトショップ・古着屋巡りetc.です。

学生ならではの目線で青森の魅力紹介していこうと思います!

 

 

今回は、西目屋村にあるBUNACOの工場にお邪魔させていただき、取材をさせていただきました!

 

 

 

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BUNACO 西目屋工場へ訪問!青森エコな伝統工芸品を知ってますか?

今回紹介するのは、青森の伝統工芸品でありながらスタイリッシュな雰囲気漂うブナコ。青森の方だと、耳にしたり、実家にあるって方もいるんじゃないでしょうか?

実際にブナコ株式会社 佐藤さんに西目屋工場を案内してもらい、インタビューしてきました!

 

 

私も訪問するまでは聞いたこと、ちらっと見たことはある、、、でも普通の木の製品と何が違うのって感じでした。しかし、訪問してみたら驚くことばかり、この記事で私の感動が少しでも伝わって、西目屋工場に行ってみたいって思って頂けると嬉しいです!!!

 

 

ブナコって??~ブナコの歴史~

 

ブナコとは、ブナの木を薄いテープ状にして巻きつけ型上げして、照明やスツール、食器などに成形するという製法で作られる青森県の伝統工芸品です。

 

青森県はブナの蓄積量(森林を構成する木の幹の体積のこと。)が日本一です!!!

しかし、ブナは水分を多く含んでいるため、乾燥するとひび割れを起したり、大きく反り返ってしまったりします。ひび割れする木で家は建てれないですよね。。。

だから、昔はブナを伐採(道路を作るためなど)しても、リンゴの木箱か炭にするくらいでそのほとんどが捨てられていました。

だから、ブナという字は木じゃないとか木として役割がないという意味で「橅」と表されました。北欧では「森の聖母」と言われているのに…..

 

そんなのあんまりだ!!ということで60年ほど前(1956年)に青森県工業試験場・場長の城倉可成(しろくらかなり)氏と、石郷岡啓之介(いしごうおかひろのすけ)氏が立ち上がり、共同開発したのが「ブナコ」です。津軽弁で物に「○○こ」と語尾に「こ」を付ける事などから「ブナコ」と名付けられた。

 

役に立たなかったブナ材に新たな価値を生み出した偉大な方々ですね!



 

 

 

青森が世界に誇る伝統工芸品「ブナコ」の作り方とは?

 

1mmのテープ材から作られるブナコの制作過程を紹介します。ブナコは分業体制で製作されており、各作業の職人はいくつかの作業を経験することで他の工程をフォローし合うことができるそうです。

 

①選別作業

かつらむきのような要領で厚さ1mm、長さ約2mの薄い板状にされたブナ材を、色や節などによって選別する。これを幅6mm~12mmのテープ状の板にする。

ブナの木を輪切りにしたとき、中心部は白っぽくて、外側は黄色っぽかったり、茶色っぽかったり、節が多かったりするので、色の良い白い材(白太)とそれ以外の材に選別する。(白い材は最終的にナチュラルホワイトの製品となり、それ以外の材で成型されたブナコは塗装して、色物として製品となる。※後で紹介するが無選別の「ナチュラル」もある。)

 

 

②巻き上げ作業

テープ状の板材を底板に合わせて、コイル状に巻きあげていく。何本ものテープ材を職人さんは隙間なくきっちりと巻きあげていき、段々と大きくなる円盤状にしていく。

 

 

 

 

③型上げ作業

ガチガチと硬い円盤状になった巻き板を湯吞を押し当てて、均一な幅で少しずつずらして傾斜をつけていく。単なる円盤状の材木が職人の手によって、ボウルやランプなどの形に変えられていく、、、、私の目には職人の手がマジックハンドのように見えました。

その製品によって、使う道具は違うそうで、湯吞を使ったり、木の棒を使ったりして成形するのだが、同形の製品にするために木の型枠を使用し、1つ1つ手作業で高さ、形などを合わせていく。

ブナコの製作で最難関の作業である。

 

 

この作業では、1か所に力が加わり過ぎると外れて、バラバラになってしまう。しかし、ブナコでは巻きつけ、型上げ作業が終了するまで接着しない為、バラバラになっても、前の巻き上げ作業に戻してやり直すことができる!

 

 

 

 

④接着・乾燥

上の状態では締め付けのみで形が保たれている状態のため、接着剤を塗り、乾燥させ、バラバラにならないようにする。

インテリア用品と食器などでは、身体に触れることを考え、研磨の回数を変えているそうで、インテリア用品は研磨の回数が少なく、木目がはっきりと出ている。うつわ、小物入れなどは研磨することでつるっつるととても触り心地が良い。

 

 

 

⑤木地研磨

人の手で紙やすりを使い研磨したり、ろくろの機械を使ったりして製品を滑らかにしていく。その際ブナ材の粉を混ぜたパテで小さいカケやくぼみを埋める。

 

⑥塗装

成型したブナコを吹き付け塗装しブラック、ブラウン、レッド、グリーンなどに色付けを行う。

 

⑦組立作業・製品検査

照明の電球やスピーカーユニットなど取り付け、同時に製品の検査も行う。

 

 

 

 

 

 

【必読‼】ブナコのここがすごい!SDGsへの取り組み

ブナコ株式会社では、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みとして「製造工程を工夫し、女性・若年者の職人育成に努めます。」と掲げています。

 

製造過程を工夫するって言っても、60年も前からある伝統工芸品なのに工夫できるところなんてあるの???

そもそも、ブナコは作られた理由がブナがもったいない、、というサスティナブル的な考えであり、当然ブナを無駄にするようには作られておらず、ろくろ引きで作られる木製品の10分の1の材料でできるそうだ!また、ブナコの作り方でも説明した通り、バラバラになってもやり直しができたり、研磨して出た粉をくぼみを埋めるパテ材に使ったりと既に完成されたエコ製法な気がする。。。

 

 

しかし、ブナコはまだまだ進化していきます。

その1つの取り組みが材料の選別をせずに製作する「ナチュラル(木地色)」です。作り方で紹介した通り、通常は選別した希少な“白太(シラタ)”部分と色物に使われる材を選別していましたが、限りある資源を大切にし、ロスを減らすために「ナチュラル(木地色)」を新たに加えました。

「ナチュラル(木地色)」は色味など風合いが異なる天然木ならではの表情を楽しむことができます。私は色の濃淡が縞々になっていたり、節があったりして1点1点の違いがある「ナチュラル(木地色)」が好きだったりします。

 

この他にも健康や環境に優しい塗料に変えたり、修理対応していたりと製造工程をSDGsの観点から進化を続けています。

 

 

女性・若年者の職人育成についても抜かりなく、女性スタッフの割合はなんと6割以上!!

伝統工芸品の工場といったら、白髪のおじいちゃんが黙々と作業しているイメージですよね。

 

製作スタッフ:男性/11名、女性/11名 

事務系スタッフ:女性/4名

営業・販売・広報スタッフ:女性/8名       (2021年2月1日時点)

 

この割合を実現しているのが製作工程の分業化です。お互いにフォローし合えるシステムになっていて、パート勤務・フルタイム勤務職ともにそれぞれの事情に合わせて、時間調整、休暇をとれる柔軟な勤務形態にしているそうです。

また、伝統工芸品の職人=覚えるのが大変:見て覚える・一人前になるのに何年かかる等々、少々入り口が狭いイメージを分業化によって、入り口を広くし、若年者の雇用のための努力をしています。

 

これら以外にも、西目屋工場見学コースのバリアフリー化、自治体とパートナーシップの締結による地域貢献などブナコのSDGsへの取り組みはこれからも続いていくでしょう。

 

 

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数々の賞を収めるブナコのデザインとは?

 

 

一口にブナコと言っても、使われている製品は様々です。小さい小物入れ、優しく照らすランプ、可愛らしいバケツバック、どっしりと構えたイス、かっこよすぎるダストボックスなどなど挙げたらきりがない、、、、

形・大きさが違うブナコの製品たちに共通するのはスタイリッシュで温もりを感じさせることではないでしょうか。木製品ならではの温もりを感じさせてくれると同時に職人の手で作られた美しいカーブがスタイリッシュな印象を感じられます。

伝統工芸品でありながら、欧州風の部屋にもスッと溶け込んでくれ、相性抜群!!!

 

ブナコでは巻いて作っているからこそ、形が変幻自在であり左右非対称にすることもできます。ろくろ引きで作られる他の木製品ではアシンメトリーすることが出来ません。

ブナコの複雑なデザインは最新のマシンでも再現不可能なんだそうです・・・・

 

ブナコのデザイン性は海外でも評価されており、下の写真にある「KAMIFUSEN」という卓上照明はパリ在住のデザイナーStefania di Petrillo (ステファニア・ディ・ペトリーロ)& Godefroy de Virieu(ゴデフロイ・デ・ヴィリユ)夫妻によりデザインされている。

ご夫婦はパリを拠点とし、伝統、⾃然、モダニズムを取り込んだ⽣活様式に関して活動しているデザイナーです。

パリの有名セレクトショップ「Merci(メルシー)」で採⽤された商品のデザインや、世界的に有名な「HERMES(エルメス)」のプロジェクト「Putit h(プティアッシュ)」のデザインを⼿掛けるなどのキャリアを持ちます。

提供 BUNACO 株式会社



 

知ってほしいこのそうそうたる施設での使用、受賞歴を…..

【ブナコの使用施設】

 ・アマン東京

 ・京王プラザホテル

 ・コンラッド東京

 ・ザ・リッツ・カールトン京都

 ・不老不死温泉

 ・星野リゾート 青森屋

 ・星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル

 ・星野リゾート 界津軽      

 ・スターバックスコーヒー弘前公園前店

 ・仙台PARCO2

 ・TSUTAYA BOOKSTORE HIRORO

 ・TORAYA CAFE 六本木ヒルズ店

 ・ユナイテッドシネマ豊洲

 ・レクサス高崎  など

 

 

 

 

 

【受賞歴一覧】

1966年  北日本中小企業振興展において通産大臣賞を受賞

     県内企業で初めての通産省選定グッドデザイン商品(Gマーク)受賞「線入盛器」

1967年   全国発明表彰実施賞を受賞

1978年 第8回 世界クラフト会議協賛事業「日本クラフトコンペ・京都」グランプリ・講談       社賞受賞

1981年 グッドデザイン賞受賞「盛皿」「浅はち」「サラダボール」

1982年 グッドデザイン賞受賞「洋鉢」

1999年 リビングデザイン主催のコンペ「PRODUCTS 1999」優秀デザイン商品42点に選定

2005年 2005あおもり産業デザイン賞大賞受賞「BUNACOLAMP BL-B493」(designed by  望月 好夫)

2007年 グッドデザイン賞受賞「FLYING STOOL」(designed by 田中央)

2008年 安積伸デザイン「Yauatcha Tea Set」英国Homes&Gardens Classic Design Award 受賞 英国国立ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館永久収蔵品 

             G8北海道洞爺湖サミット「しつらえ」に採用(各首脳へのお土産)「Tray #222」

2009年 グッドデザイン賞受賞「Dust Box Twist」「Tissue Box – SWING」

2012年 青森県初のグッドデザイン賞特別賞ロングライフデザイン賞受賞「浅はち」「サラダ     ボール」「洋鉢」

2013年 「Cutlery Box」がJIDAデザインミュージアムセレクションVol.15に選定

2015年 ウッドデザイン賞 奨励賞受賞「BL-P425」

2018年 「BUNACO SPEAKER」がJIDAデザインミュージアムセレクションVol.20に選定

 

 

 

 

BUNACO 株式会社 佐藤さんへのインタビュー

今回、BUNACO西目屋工場を案内してくださったブナコ株式会社 佐藤邦子さんへのインタビュー内容をご覧ください!

ブナコに対する熱い思いが感じられると思います。

 

編:佐藤さんが思うブナコの一番の魅力って何ですか?

佐藤さん:元々生えているブナを活かして作ってるのがいいなって思います。使い物にならないと捨てられてたブナがいろんな技術の進歩で、資源の無駄を減らしているところですかね。

編:ブナコって今のエコな流れに合ってますよね。

佐藤さん:そうですね!かなりエコだとは思います。

 

 

編:もっと青森県内の人に知ってもらいたいとか思いますか?

佐藤さん:そう!近場の人だったら体験とかに来やすいので、県内の人とかもっと知ってほしいなとは思います。社長は黒船効果って言ってるんですけど、先日もNHKの朝市で使われてて、テレビで見たんだけどって、、なかなか県内の方にも知られていないのが現状ですね。

編:逆輸入みたいな感じですね。

佐藤さん:どうしてもね、BEAMSさんとコラボしましたとかっていうのは大きいんですけど、ブナコの良さを知ってくれた上で、もっと売れればいいなっては正直思います。

編:自分と同じような若い人ってSNSとかの画像だけで判断するような流れがあると思っていて、例えば、ブナコのランプとかって画像で見てもすごくいいなって思うし、その上でここに来て、案内してもらって本当の良さを教えてもらうことで、素朴なものだけどめちゃくちゃいいんだよっていうのが分かれば、もっともっと広まっていくと思いました。

佐藤さん:そうですね。ネットとかSNSで見て来ましたって、作り方見学して、なんか欲しくなっちゃいましたとかって言ってくれるのがすごい嬉しい。

編:尚更若い人に来てもらいたいですね。

佐藤さん:やっぱり若い人の感覚ってすごい大事だなって思ってて、若い人に買ってもらって、こういうのにも使えるんじゃないっていうような意見を頂くと、なるほどなっていうのがほんとに多いです。

 

 

編:最後になるんですが、ブナコを作ったり、関わったりしている佐藤さんからみて青森にはどういう魅力があると思いますか?

佐藤さん:私は西目屋村ってどういうところって言われたら、何にもないところだよって、でもそれがいいところだよってよく言ってるんです。来てくれる人にも空気いいねとか木がいっぱいでいいねっていわれて、派手なことは何にもないだけどそれが本来の姿なのかなって、、、木があって、虫いっぱいいて、子供たちは元気で、なにもないっていうかそれがあるのがすごいのかなって感じはしますね。

 

 

 

 

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ブナコ株式会社 西目屋工場・BUNACO CAFÉ 基本情報

 

○BUNACO 西目屋工場

ブナコができていくまでの過程を分かりやすく説明してくれます。

自分自身の手でブナコのうつわや小物入れを製作する製作体験も実施しています。製作体験プラン、プチ体験プラン、製作体験&カフェランチプランといくつかプランがあるため、詳しい情報はホームページをご覧ください。

 

○BUNACO CAFÉ

 

ランプやおぼん、うつわなどブナコの製品に囲まれながら、ピザやパスタ、スイーツを楽しむことができます。ドライブがてらに寄ってみてはいかがでしょうか!!

営業時間

西目屋工場    10:00~15:30

BUNACO CAFÉ 10:00~16:30

定休日

不定休 ※HPのお知らせよりご確認ください。

電話

西目屋工場      0172-88-6730

BUNACO CAFÉ   0172-88-6604

ホームページ

httos://www.bunaco.co.jp/

インスタグラム

西目屋工場:@bunaco_nishimeya

カフェ:@bunacocafe

場所

〒036-1411 

青森県中津軽郡西目屋村田代稲元196

 

 

○BUNACO Show Room BLESS(ブナコ ショールーム ブレス)

ブナコの新製品をいち早くご覧いただけます。

また、創立当初の珍しい商品や、今までのGood Desin賞受賞の数々、各ブランドとのコラボ商品等を展示しています。

営業時間

11:00~17:00

定休日

不定休 ※HPのお知らせよりご確認ください。

電話

0172-39-2040

ホームページ

http://www.bunaco.co.jp/showroom.html

online shop

https://bunaco.official.ec/

場所

〒036-8182 

青森県弘前市土手町100−1 もりやビル 2F

 

 

 

 

 

 

青森のエコな伝統工芸品 BUNACO まとめ

 

読んでいただき、ありがとうございました。いかがだったでしょうか?

今回は青森県の伝統工芸品であるブナコについて紹介しました。最近のムーブメントに関係なく、昔から資源を無駄にしない為の製法に感動を覚えました。これから県内外にブナコが広まっていけばいいなと思いました。

ブナコの制作体験したい、ブナコ見てみたいと思ったら、西目屋工場又はBUNACO Show Room BLESS へ足を運んで見てください!!!

それでは、また!    へばな~

                                                  ゆーむ

 

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